診察室の風景(45)〜ピペットマン〜
2018年07月14日
名前を聞いただけでそのものの働きが分かる時があります。
ピペットマンもその一つです。
初めてその名を聞いた時、実物は見たことはありませんでしたが、決められた量の液体を吸う道具だろうと想像できました。
ピペットマンとは商標で、一般名はマイクロピペットと言うそうです。
ごく少量の液体(大体10μl、1mlの100分の1)を決められただけ吸うことができ、吸う量をダイヤルで調節することができ、先端を取り外すことができます。
生物はごく少量の物質のやりとりでその働きを十全に行うことができます。そのため、これにまつわる科学は微量のものを扱えることが必要となります。また、取り扱っているものが操作している人間などに被害をもたらさないことも必要になります。
マイクロピペットはその担い手の一つです。
写真は院内で使っているものです。あまり目につくことのない道具ですが、なくてはならないものの一つです。
副院長 齊藤正二