診察室の風景(50)〜瞬間接着剤〜
2018年07月27日
ある春の陽の明け方、仕事帰りに見た月はその輪郭をぼんやりとさせていました。いくぶん多くなった湿気を含む大気が幾重にも折り重なり、春の月の輪郭を冬のそれと変えることを考えると、月と自分の遠い距離を感じます。が、その日は少し疲れていたこともあり月はやさしくあるように思えました。
皆様如何お過ごしのことでしょうか。
現在の職場にお世話になるようになるまで、瞬間接着剤が医療用から出発したことを知りませんでした。皮膚縫合をするのに糸の代わりに使ったとのことです。
院内でも、糸を使うのが難しい場面で縫合をするのに使います。
また硬い組織、例えばくちばしを切って、図らずも出血させた場合にも使います。
ウサギさんの皮膚を縫合した場合に、糸の結び目を補強することにも使います。
暑い日が続いております。皆様お身体大切になさって下さい。
副院長 齊藤正二