診察室の風景(53)〜点眼ビン〜
2018年08月01日
今回ご紹介しますのは点眼ビンです。
その名の通り点眼に適した物で、小さな滴がポタポタと出てくるように作られています。院内では主に鳥さんやハムスターさんなど小動物と言われている患者さんにお薬を上げる際に使われます。
これらの動物さんでは、薬の量はかなり少量であり、錠剤を分割して上げることはできません。また、粉末にしてもその量は少なく、飼い主さんがお薬を上げる際に相当の困難を生じます。そこで、調剤できる程度の量をシロップで薄め、これからごく少量を与えられるようにということで点眼ビンが使われます。
空のまま市販されているのを見かけることのない容器ですが、小さな動物さんにとっては必要な物であります。
副院長 齊藤正二