たいせつブログ

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再生医療科便り(2)〜ガンと免疫2〜

2018年02月16日

 再生医療科の齊藤です。寒い日が続いておりますが皆様如何お過ごしですか。
 今回は、体を守っているリンパ球という細胞を元気にさせて増やして、ガンに対抗するという治療法について、お話しします。
 リンパ球は、「免疫」という体を守る仕組みに関わる細胞です。
 免疫は文字通り、疫、すなわち病気から免れるということです。ここで言う病気は、免疫が調べはじめられた頃は、細菌やウィルスによる病気のことでした。
 どのようにして、病気から免れるかというと、細菌やウィルスが持つ特徴を手がかりにして、これらをやっつけたり働けなくするのです。この体の働きの主役をリンパ球がつとめています。
 実は、ガンを作っているガン細胞にも、細菌やウィルスと同じように特徴があります。リンパ球は、この特徴を手がかりにガン細胞もやっつける働きがあります。
 リンパ球のこの働きが、最初に述べました「リンパ球という細胞を元気にさせて増やして、ガンに対抗する」という治療法の基本になります。
 次回は、リンパ球とガンについてもう少し詳しく見ていきたいと思います。