たいせつブログ

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再生医療科便り(27)〜獲得免疫について5「ジェンナーの時代2」〜

2018年04月05日

再生医療科便り(27)〜獲得免疫について5「ジェンナーの時代2」〜

 前回、ジェンナーのお師匠さんであり、親友でもあったジョン・ハンター(John Hunter、1728- 1793)についてふれましたが、ハンターは「ドリトル先生」のモデルとも言われ、また、「ジキル博士とハイド氏」の
モデルとも言われています。
 
 ハンターは「近代外科学の父」と言われ、解剖学の知識を背景に地に足のついた外科学を生み出したのですが、一方でその解剖学の知識を得るために夜になると墓を荒らし死体を物色し、自宅(病院を兼ねていました)の裏口より運び入れ解剖を行なっていたと言われております。この際立った違いが「ジキル博士とハイド氏」のモデルではないかと言われる由縁になったのかもしれません。
 
 ハンターはこのように医者であったわけですが、別に「博物学者」としての顔を持っておりました。この背景にはヴィクトリア朝時代で大英帝国絶頂期で、かたやドイツなどの追い上げを受け植民地主義に走ったことがあると考えられます。次号に続きます。