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再生医療科便り(28)〜獲得免疫について6「ジェンナーの時代3」〜

2018年04月06日

再生医療科便り(28)〜獲得免疫について6「ジェンナーの時代3」〜

 小生は今この原稿を焼き芋を食べながら書いております。近所を珍しく焼き芋屋さんが通っていたのでついつい買ってしましました。
 
 小さい頃、母親が近くの八百屋さんで焼き芋もよく買っておいてくれたのを思い出しました。友達と軒先でふーふー息をかけながら食べていました。
 長岡に住んでいた頃、焼き芋屋さんの集合場所というところがあると聞きつけて、物好きにも友人とその場所まで出かけて行って、焼き芋屋さんの車の多さに仰天したことがありました。
 焼き芋だけでいくらでもお話できそうで、脱線して終わりでは面目ないです。
 
 このシリーズ、すなわち免疫学の歴史を辿る旅も、現代免疫学の源流に立つジェンナー(Jenner, Edward, 1749-1823)からパスツール(Pasteur, Louis, 1822-1895)へとつないでいこうと考えていたのですが、途中脱線、ジョン・ハンター(Hunter, John, 1728- 1793)で止まっています。歴史を辿る醍醐味は人それぞれでしょうが小生の場合、見聞きした人物、事物を中心に関心を広げていくと、その圏内に他で知ったことのある事柄が入ってくることが挙げられます。ドリトル先生やジキル博士のモデルがハンターであり、ハンターの愛弟子がジェンナーであるというのはその一例です。近所にとても有名な人がいるのを知った心持ちです。
 
 次号こそは、ハンターやジェンナーの生きていた時代の精神と天然痘ワクチンの発見のつながり、すなわちこのシリーズの本道に戻りたいと存じます。
 
  再生医療科 齊籐正二