診察室の風景(6)〜遠心分離機について〜
2018年05月03日
春眠暁を覚えず。冬と違い体がなんとなく穏やかに感じる今日この頃です。
皆様方におかれましては如何お過ごしのことでしょうか。
前回は顕微鏡についてお話しました。今回はやはり付き合いの長い遠心分離器についてお話します。
顕微鏡と違い、遠心分離器はおそらく生き物の世界に関わることがなければ一生縁のなかったであろう器械であったろうと思います。それぐらい生物学の世界では大活躍の器械です。
車に乗ってカーブに入ると曲がっている方向と反対に体が押しつけられることは皆さんご経験があると思います。遠心力と呼ばれる力の働きですが、遠心分離器もその名にあるように、この力を利用する器械です。この力を使って、色々なものが混じった液体(尿であったり血液であったり)の中で、重いものと軽いものを分けます。その働きは簡潔なものでありますが、この器械のおかげで色々な検査や作業を実施することが出来ます。これらについて次回お話したいと存じます。
副院長 齊籐正二