たいせつブログ

スタッフが動物さんのことや日々のことなどを発信!



診察室の風景(8)〜分包器について〜

2018年05月09日

診察室の風景(8)〜分包器について〜

 今日は、「分包器」についてお話したいと思います。聞き慣れない言葉かもしれません。私自身、この職場にお世話になるまで聞いたことのない言葉でした。ただ、この機械が「作っているもの」を見てすぐに納得がいきました。薬を小さな袋に振り分ける機械を「分包器」と称します。
 
 写真は当院で使っている分包器です。粉薬を小さな袋に振り分けるのに使っています。動物さんの場合、錠剤を苦手にする子もおり、このような時に粉薬を使います。一回に飲ませる量が分かるように分包器を使って小袋に振り分け飼い主様にお渡ししております。また、動物さんは人に比べると小さく、かつどうしても人に使われている薬を使わざる得ない時、飲ませる量が細かくなり錠剤としてお渡しできない場合があります。このような時、粉薬にしてお渡しするので、分包器の出番となります。
 
 受付奥でスタッフがやや前屈みでこの機械に向かっている様子をご覧になったことのある飼い主様もいらっしゃると思います。必要な日数分の薬をまとめて粉にし、それを日数分の袋に等しく入るように粉をならしているところです。
 
 次回はその様子と、相方(?)である「乳鉢」についてお伝えします。
 
  副院長 齊籐正二