たいせつブログ

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診察室の風景(8-2)〜分包器について(続き)〜

2018年05月10日

診察室の風景(8-2)〜分包器について(続き)〜

 郷里が瀬戸内地方ということもあり、幼い頃、夏は海かプールにいました。高校の頃は学校の裏が海だったので部活が終わると海を漂っていました。今考えるとのんきな時期でした。時くだり、日本海、太平洋のそばで暮らし、それぞれ付き合って楽しかったのですが、例えば、映画「八日目の蝉」に胸騒ぐところを見ると、瀬戸内への思いは身の内、ほぼ遺伝子のレベルに刻み込まれているようです。
 
 皆様方におかれましては故郷とは如何なものでしょうか。
 
 お話は完璧180度ずれましたが、前回に続いて分包器についてです。1枚目、2枚目の写真は、それぞれ色のない粉薬と色の付いている薬を分包しているところです。へらを使って粉が等しく分包されるようにならしています。へらは、写真を見比べると分かりますように色々な種類があり薬の量と分包する袋の数に応じて使い分けております。
 
 さて、分包される粉薬ですが最初から粉のものもありますが、大部分は3枚目の写真にありますように錠剤から作ります。この作業に使うのが同じ写真にあります乳鉢です。4枚目の写真が粉にしている様子を写したものです。写真には写っていませんが、揃った粉が得られるようにふるいを使います。また、色の付いている錠剤とそうでないないもので乳鉢を使い分けます。こうして飼い主様にお渡しする粉薬が均質なものになるように気をつけております。今回は患者様と飼い主様に身近なお薬の周辺について述べました。
 
  副院長 齊籐正二