診察室の風景(30)〜使い捨てカイロ〜
2018年06月21日
雲は夏の形に近づいてきました。ですが朝晩の冷え込みは思いの外きついものです。
皆様方のご健康をご祈念申し上げます。
今日は、季節外れのアイテムである「使い捨てカイロ」について。
この病院にお世話になり始めた頃、棚に使い捨てカイロが箱ごとあるのを意外に思った記憶があります。寒がりのスタッフがいるのでしょうか。
当院にはワンちゃん、ニャンコ以外にもセキセイさんやハムスターさんが来院されます。これら小さな動物さんはその大きさに比べて体の表面積が大きいという特徴があります。このため、我々が普通だと思っている気温でも意外と寒いことが多いようです。このため、特に重症のこれらの動物さんでは温めることが状態を悪化させないために必要になることが多いです。
そしてこれらの動物さんにおいて行き帰り(車をお使いのことが多いと思うのですが)が結構なストレスになります。車内はこれら動物さんにとって寒いことが多いのです。少しでもストレスなくご帰宅いただくために、時としてキャリーの下に写真にあるような貼るタイプのカイロをつけることがあります。
ですので、ついでを申せばセキセイさんなどの小さな動物さんをお連れの場合は専用のキャリーや小さな虫カゴを使ってくださると、私ども治療に関わるものとしてはありがたいと存じます。
副院長 齊藤正二