たいせつブログ

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診察室の風景(31)〜爪楊枝〜

2018年06月22日

診察室の風景(31)〜爪楊枝〜

 今日ご紹介するのは写真にありますように「爪楊枝」です。食事の際、箸とともに供されるお馴染みの品ですが、病院の中ではそれとは別の使われ方をします。
 
 例えば、不幸にして足などを骨折したセキセイさんやハムスターさんの副え木として使用します。爪楊枝に使われている木の弾力と患者様の体を傷つけにくいということが利用する理由です。骨折箇所に合わせて楊枝を小さく切り出し、瞬間接着剤でくっつけます。外れないようにサージカルテープと粘着性の高い紙テープで周囲を幾重にも巻きます。しっかり巻くことで、患者様が自力で外してしまう時間が長くなり、その間に骨折部位が治ることが多いです。
 
 また、爪楊枝は鳥さんやハムスターさんの便検査の際に、体外に出た便を採取したり、その便をスライドガラスの上で水を使って伸ばすのにも使用します。
 
 身近な品物が意外な使われ方をする一例です。
 
  副院長 齊藤正二