診察室の風景(33)〜時計〜
2018年06月25日
時代劇を見ていると瀟洒な建物の中に置き時計が置かれており、その希少感を表しています。いつ頃から時計がこんなにも身近になったのかは知らないのですが、以前にはお寺や教会の鐘が時を告げていた時代がありました。
ところ、時代変わって、当院には診察室に二つの時計があります。一つは室の天井近くにある鳩時計です。もう一つは来院された方のカルテが並んでいるところにある電波時計です。診察台からすぐ見えます。
鳩時計が緩やかに時を告げ、電波時計をちらと見ることで、スタッフは「そろそろ入院さんの点滴がおわる時間だなぁ」と思ったり、「そろそろ面会に来られるなぁ」と思ったり、「オペが終わった患者さんをお返しする準備をしなければ」と思ったり等々。
二つの時計は、スタッフの行動を律するものですが、尽きるところ患者様、飼い主様に負担をかけることが少ないようにするための工夫の表れの一つです。
「オーナ様ファースト」。当院が標榜することばです。
副院長 齊藤正二