たいせつブログ

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診察室の風景(37)〜染色液〜

2018年07月03日

診察室の風景(37)〜染色液〜

 今回ご紹介するのは染色液と呼ばれものです。名前にある通り染めるために使うものですが、染めるものは赤血球などの血液に含まれるものであったり、便の中に含まれる腸内細菌であったりします。対象を色分けすることでそのものの造りをより細かく掴むことができ、腫瘍の良悪を判断したり、貧血の原因を探ったりすることができます。
 
 染色方法は数多くあるのですが、大抵は時間がかかったり、染色に使う道具を置くのに場所を取ったりするのですが、当院で普段使っている染色液による染色では、要する時間は数分で、場所も取りません。飼い主様に早くに結果をご報告することができます。
 
 これ以外にも、脂肪を染めるための特殊な染色液や、特別な検査用の染色液も多数用意して検査の準備を進めています。
 
  副院長 齊藤正二