犬さん(男の子)の場合
会陰ヘルニアや精巣腫瘍の防止に
まず、手術をしないと将来必ず前立腺肥大になってしまいます。
また、会陰ヘルニア(えいん)にもなりやすいです。
犬さんの会陰ヘルニアは5歳以上のオス犬に起こりやすく、
かかってしまった場合は外科的処置をおこなわなければならない場合もありますが、
去勢をすることでかなり確率を抑えることができます。
また、陰睾(いんこう)といって、睾丸が体内に入ってしまう症状があり、
この場合かなりの確率で精巣腫瘍になってしまいます。
これも去勢をすることでかなり確率を抑えることができます。
いつ行えばいいの?
生後5〜6ヶ月を目安にご相談下さい。
ただ、オスのコーギーさんに限っては3〜4ヶ月くらいが望ましいです。
それをすぎると性格が乱暴になる傾向が強いんですが、手術によって性格の変化が抑えられます。
犬さん(女の子)の場合
子宮・卵巣系の病気を防ぐことができる
避妊手術をすることで、子宮と卵巣の病気が起きなくなります。
たとえば子宮蓄膿症を防いだり、卵巣腫瘍のリスクを低減することができます。
また、乳がんの発生も抑えることができます。
いつ行えばいいの?
生後5〜6ヶ月を目安にご相談下さい。
目安は1回目の発情出血の前くらい、遅くとも2回目の発情出血までです。
早いに越したことはないですね。
猫さん(男の子)の場合
マーキング予防に
男の子の猫さんの場合は、他に比べてそれほどメリットが多いわけではありません。
発情期を迎えるとマーキングと言って、そこらにおしっこをするようになるのですが、
それを抑えることができます。
いつ行えばいいの?
6〜7ヶ月ぐらいです。体重2kg前後が目安ですね。
猫さん(女の子)の場合
子宮・卵巣系の病気を防ぐことができる
避妊手術をすることで、子宮と卵巣の病気が起きなくなります。
たとえば子宮蓄膿症を防いだり、卵巣腫瘍のリスクを低減することができます。
また、乳がんの発生も抑えることができます。
猫さんの場合はしこりがあるとほぼアウトですので、
義務ではありませんが、
かならず行ってもらいたいとは思っています。
いつ行えばいいの?
生後5〜6ヶ月を目安にご相談下さい。
目安は1回目の発情の前くらいです。
早いに越したことはないですね。
ウサギさん(男の子)の場合
攻撃性を抑える
男の子のウサギさんの場合は、大きくなるとかなり攻撃性が強くなります。
ウサギさんは縄張り意識が非常に強いので、縄張りを守ろうとして攻撃するようになるんですね。
去勢手術をすることでそれを抑えることができます。
私も以前大人のウサギを預かったことがあるのですが、
誤ってケージから出してしまい、激しい攻撃に合いました。防御するのに必死でしたね。
いつ行えばいいの?
3ヶ月過ぎていれば処置が可能です。
ウサギさん(女の子)の場合
時期を限らず、全員にやってほしい
おしっこに血がまじることがあるのですが、そうなったらほぼ子宮腫瘍です。
また、高齢になった時に子宮腺がんになる確率も非常に高く、
どちらも生存率は非常に低いです。
それを防ぐためにも避妊手術を強くオススメしています。
いつ行えばいいの?
3ヶ月過ぎていれば処置が可能です。