ワクチン接種

時期や状況によって異なるワクチン接種。
まずは知識を取り入れて。

ワクチンは
受けたほうがいいの?
義務のものと
そうじゃない
ものがあります。
人間と同じように動物さんにも
ワクチン接種があります。
大きく分けると2種類で、
必ず受けなくてはならないものと
そうではないものです。

え!?ワクチンって義務なの?
どんな動物さんが対象なの?

人間と同じように動物さんにもワクチン接種があります。大きく分けると2種類で、
「必ず受けなくてはならないもの」と「そうではないもの」です。

たとえばワンちゃんの例で行きますと、
狂犬病のワクチンは法律で義務付けられています。
もし発症した場合は100%死に至りますので、3ヶ月齢以降のすべてのワンちゃんが対象です。

もうひとつは「そうではないもの」です。
こちらも様々ありますが、主に病気予防のために接種することが多いです。

ですが義務じゃないものも
基本的には受けることをお勧めしています。



必ず受けなくてはならない動物さんを教えてください


動物看護師 岸田

現在ワクチンが義務付けられているのは犬さんの狂犬病予防接種のみです。 まず、犬さんと暮らし始めてから30日以内に保健所への登録が義務付けられています。病院でも登録のお手伝いができることがありますのでご相談ください。 登録と同時に、初回のワクチン接種をすることができます。 その後毎年の保健所からの案内を持って病院にお越しくだされば、ワクチンを接種することができます。


任意で受けられる動物さんを教えてください


動物看護師 岸田

当院で接種をお勧めしているのは以下のワクチンです。 犬:2・3・4・8種混合 猫:3・5種混合、猫エイズワクチン フェレット:3種混合ワクチン その子にとってベストなワクチン選択をするために、当院ではじっくり話し合ってから 接種するワクチンを決めるようにしております。アレルギーなどの体質によっては、 ワクチンを接種しないことをお勧めする場合もあります。

犬さん、猫さんを飼っていて、一度も予防をしてない場合はぜひ予防をオススメいたします。


その他、よく頂くご質問の一例をご紹介します

今日からホテルに預けるから、
その前にワクチンを打ってほしいんだけれど...

ワクチンは接種してから効果が定着するまでに数日から1週間程度の時間がかかります。 また、環境の変化の直前にワクチンを打つことで、本人の体調を悪化させてしまうこともあります。 旅行などの予定がある場合は前もって準備していただいた方が本人の体は楽だと 思いますよ!

種類がよくわからないから、
とりあえずたくさんの病気が予防できるものを 選びたいんだけれど...

予防できる病気の種類が多いワクチンほど、体の負担は大きくなります。 ワクチンを選ぶ際には生活環境をよく考えて「必要最低限」のものを選ぶ方が本人の体は楽だと考えています。 獣医師がとことん相談に乗りますので、一緒にベストな選択をしていきましょう!

ワクチンを打ったらお風呂に入れたいんだけれど
ドッグランにいきたいんだけれど

ワクチンは接種してから効果が定着するまでに数日から1週間程度の時間がかかります。 その間、本人の体の中では、ワクチンに含まれている物質に対して激しく免疫 反応が起きています。私たちはワクチン接種から1週間は入浴や激しい運動は 避けていただいた方がいいとお伝えしています。

ワクチンは毎年打たなくていいと聞いたんだけれど..

以前に比べてワクチンの性能が上がってきており、必ずしも毎年の接種が 必要ではなくなっているように感じています。ですが、ワクチンの効果がどれだけ 持続しているかは一人一人の体質や体調、生活環境によって変わってきます。 当院では現在のところ毎年接種を推奨してはおりますが、毎年の接種に不安を 感じていられる方のために、わんこさんに関してはワクチンの効果が残っているか どうかを判定する検査を院内で実施できるように準備をしております。 お気軽にご相談ください。それぞれの子にベストなワクチンプログラムを一緒に 考えていきましょう!

不活化ワクチンより生ワクチンの方が安全と聞いたのだけれど

ワクチンは製造方法によって大きく二種類に分かれます。不活化ワクチンは、 予防したい病気ウイルスの「一部分だけ」が含まれているため、たくさんの タンパク質が含まれるという特徴があります。 そのため「生ワクチン」に比べるとアレルギー反応が若干出やすいと言われています。 一方「生ワクチン」は無毒化された「生きたウイルス」が入っているので、 タンパク質は少量ですみます。そのためアレルギーが出にくいという特徴が ありますが、その一方で「毒性回帰」といって、低確率で病気が発祥するリスクも 否定できません。当院ではアレルギー履歴のない子や初めてのワクチンの際には 「不活化ワクチン」を選択しています。ワクチン接種でアレルギーが出てしまった ことのある子や、オーナー様のご希望がある場合は「生ワクチン」のご用意も ございますので、お気軽にご相談ください。


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